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園長だより 2020.3

2020 3月 こどものくにだより  園長 北野暢隆
2月11日に死去された野村克也さんは、訃報とともに国内外において追悼特集が組まれるほど、偉大な野球選手であり、名監督でもありました。
 小さいときから、とにかくバットの素振りをしていた努力家は、後に、南海ホークスで3冠王となり、引退すると監督として数多くの成績を残し、また、多くの選手を育ててこられたようです。
 いくつかの特集番組から聞こえてくる内容は、子育てにも共通し、目を見張るものばかりでした。
 取り分け「人間のいいところは、可能性があること」を信条に一人ひとりの選手に八方手を尽くされたことです。
人が、人生の様々な岐路に立ったとき、野村監督のような人に巡り合うことは理想ですが、そうはうまくいきません。何よりも、当事者が、前向きな積極性や強い精神力を持ち合わせているかが重要なことです。すぐにはあきらめない、そのためにも、幼少の今から、様々な経験を踏まえ、成功のみならず、失敗を繰り返すことが大事です。
今年1月には、年長のゆり組が、包丁を使って、カレー作りを楽しみました。しかし、全国的には、小中学生の6割ほどが、家庭でナイフや包丁を使ったことがないということです。親としては、子どもに危険なものを触らせて怪我でもしたら大変という思いや、親自身がする方が早いという理由があるようです。
どの子どもたちも、あらゆる可能性を試したくて仕方がないのです。わからないことを聞いて、何度も聞いて、色々なことを知りたくて仕方がないのです。小さな子どもたちのまわりで流れる時間のスピードは、大人とは比べられないほど、ゆったりと流れます。できる限りお時間を作り、子どもたちの歩調に合わせて、その成長を見守ってあげてください。

3月の予定
  3日(火) ひなまつり会
  5日(木) 移動動物園
  14日(土) 卒園式
  31日(火) 休園日

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