2020 7月 こどものくにだより 園長 北野暢隆
今から30数年前、職場の幼少期の子どもを持つ同僚間では、「挨拶だけは、しっかりとできる子にしたいよね。」というのが、子育て時代の共通した話題でした。
それは、挨拶が、良好な人間関係を構築する入口であり、一番シンプルな手段だからです。
いくら素晴らしい能力を持ち合わせていても、良好な人間関係が築けないと、効果的にその能力を発揮できないばかりか、更なる成長にはつながりません。
何よりも、わたしたちは、多くの人の支えにより、存在していることを忘れてはならないと思います。
自分を活かすも殺すも、すべては良好な人間関係を構築できるか否かにかっている、といっても過言ではありません。その基本が、挨拶なのです。
職員は、もちろんのこと、園児にも、挨拶の大事さを伝えています。
そうした取り組みが、功を奏したようなことがここ何件か続いています。
食料品を配達していただいている方や、営業の方から開口一番に子どもたちから元気に挨拶されたことに感動⁉されたことをお聞きすることがありました。
帰り際には、子どもたちに帽子を脱いで一礼されて帰られたり、手を振って帰られたりするのを見ると、人のほんの僅かな行動の変化が、少し大げさですが、微笑ましい、新たな人間関係を作り出していくのだなと思いました。子どもたち自身も、多分、挨拶が生む効果のことがよくわかっているのか、子どもたち同士、もっとしっかりとあいさつをしようと声を掛け合う姿も見られます。
加えて、子どもたちには、笑顔があります。笑顔がもたらす効果には、ストレスを和らげたり、免疫力を高めたり、心臓病の予防にもつながるなど多くのことが挙げられています。
お母さんやお父さんの笑顔や元気が、子どもの成長に大きく影響します。それを受けた子どもの元気さが、ご家庭や、保育園を元気にしてくれます。子どもたちを中心に、雰囲気が大きく変わります。
一日の始まりに、是非、笑顔の挨拶からスタートさせてください。