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2020 10月 園長だより

2020 10月 こどものくにだより  園長 北野暢隆
秋と言えば、「食欲の秋」。そういわれる理由の一つには、秋には、旬の食材が多いから、ということがあります。これは女王・卑弥呼が活躍した弥生時代から日本の文化として引き継がれてきたことと思います。
 ただ、当時と大きく様変わりしているのは、食材を活用した多彩なメニューがあることはもちろんのことですが、何よりも食事時の嚙(か)む(咀嚼(そしゃく))回数が、大きく減少していることです。
 2000年前は、1回の食事に約4000回も噛んでいたのが、現在では、約600回まで減少したといわれています。
 咀嚼(そしゃく)回数が一体何、と思われるかもしれませんが、我々、人間にとって大きな意味があるのです。
何よりも、口に入れた大事な食材を消化させることが大事です。消化器官に負担がかからないように咀嚼により消化酵素の分泌を促すことが、胃腸での消化吸収を促進することにつながります。
 肉などのたんぱく質は、口の中で嚙み切らなくても、そのまま飲み込んでも胃で消化されますが、「食」は五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)をすべて同時に使う唯一の行為であり、咀嚼により五感を刺激することは、就学前(0~5歳)のこの時期にとって、最も大事なテーマといえます。
 すべての在園児は、この時期、おとなと同じ普通食を口に入れられていますが、ご家庭でも、この五感を話題にしながら楽しい食事環境に取り組んでいただきたいと思います。
閑話休題、咀嚼回数は、消化吸収の促進以外にも、次のような大事な役割があります。
 子どもたちにとって大事な虫歯や歯周病の予防や脳の働きを活発にし、肥満防止の効果もあるといわれています。
 どうか、子どもたちの咀嚼について意識しながら、五感をフルに活用しながら、子どもたちとの食事を楽しんでいただきたいと思います。
10月の予定
  10日(土)  運動会
  26日(月)  休園日(創立記念日)
  30日(金)  移動動物園(園庭にて)

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