2020 ９月 こどものくにだより 園長 北野暢隆
暦の上では、秋とはいうものの、まだまだ、暑さが続きそうな令和２年です。
本来でしたら、９月と言えば、そろそろ朝夕の涼しさに、十五夜、ススキに月見団子をまず思い浮かべるところでしょうが、それは、もはや、昭和の人間だけなのかもしれません。
さて、先日、大阪市から「子どもを取り巻く課題」「これからの取り組み」などが示された書類が送付されてきました。その中で、上位に書かれていることが、「生きる力の育成」です。ただ、これは今に始まったことではなく、これまで、０歳から１８歳までの「こども」を預かる保育園や教育施設でしたら、どこもが、この「生きる力の育成」を基本にして進められているはずです。
“就学前の保育園時代に何ができるの？”“具体的にどのようなことをしているの？”そのようなご意見も出てくるかと思います。
その中身は、学力習得の基礎作り、良好な人間関係の構築、そして、健康な肉体と精神力の育成です。園では、この大きな柱を基本にあらゆる方面から取り組んでいるところです。ただ、皆さまがご入園されたときにもお伝えいたしましたように、園だけの力では、どうしようもない場合があります。この園だよりなどを通して、例えば、絵本の読み聞かせなどを含めた言葉かけ、ご家庭でのスマホの禁止、挨拶、お手伝い、好き嫌いをなくし何でも食べる、しっかりと歩く、年齢にあった十分な睡眠など、皆さまにご協力をお願いしたこと、その積み重ねが、子どもたちにとって、「自分は今、必要とされているんだ。」「もっともっとみんなのために頑張っていこう。」という自己肯定感の向上につながり、２年前の調査で「自分はダメ」だと思う高校生が７割もいたという結果を改善することにつながるのではと思います。
最後に、何よりも子どもたちを取り巻く環境への配慮が必要です。子どもたちの情緒が不安定であったり、おとなからかけられた言葉に敏感であるようなことがあれば、それは、今一度、子どもたちへの接し方を見直すことが必要かもしれません。
9月の予定
18日（金） お誕生日会
25日（金） 避難訓練
＊園での設定保育は非常に重要です。9時半までには、必ず登園してください。