2021 10月 こどものくにだより 園長 北野暢隆
ネット環境が充実してくると短期間で大量の情報が手に入る時代となりました。
音楽を例にとると、より高音質な再生機器が供給されるようになり、それを視聴でもしようものなら、とんでもない音質にびっくりさせられてしまいます。まるで音楽会場にでもいるかのような錯覚におちいらせてくれます。
そこで気になるのが、高価な楽器が奏でる音質の価値です。
みなさん、一流芸能人を見極める格付け番組を見られたことがあると思います。何億もする楽器と、数十万のものの違いなど、素人の私たちが聞いても、テレビのスピーカーから聞こえてくる音の違いは、わかりません。そんなものに、桁違いのお金をかけてどうするの?と思われていることと思います。でも、違いが分からなくて当然らしいのです。
本物の高価なピアノやバイオリンなどの音は、生で聞かないとわからないと、専門家の方は、言われます。高価な楽器かそうでないかは、コンサートホールで生の楽器を聞かないことには、私たちにはわからないそうです。
もう一つ本物の音のお話です。最近、皆さんが注目するメジャーリーグ、アスレチックの大谷選手に係るお話しです。普段、テレビで観戦する私には、ホームランは誰が打っても同じものと思っていました。ところが、アスレチックの同胞がこんなコメントを残しています。
「大谷選手が打撃練習をしているその打撃音を間近で聞いていると、その圧倒的な音に異次元の存在を感じる。」と。
今、二つの音についてのお話をしましたが、本物は、間違いなく、私たちの心を大きく動かしてくれます。それは感動が、夢や、あこがれに変わり、いずれ、大きく方向性を変える契機になることと思います。
今は、コロナが怖くて、とても家から出ることなど無理、と思われるかもしれませんが、決して世の中で怖いのは、コロナだけではありません。いつまでも交通ルールを守らない不届き者、不審者、変質者と一歩戸外に出れば、危険があふれています。リスクと効果をはかりにかけて、効果を取るなら、リスクを極力避けるための普段からの予防や準備が必要です。
どうか、お父さんお母さん、テレビ、ビデオや写真では得られない生の声など、本物の感動を子どもたちが小さなうちから教えてあげていただきたいと思います。
本物が必要なければ、保育園も家庭もその存在意義はなくなります。
10月の予定
9日(土) 運動会
22日(金) 移動動物園
25日(月) 休園日(創立記念日)