2022 7月 こどものくにだより 園長 北野暢隆
コロナウィルスの脅威に加えて、大国ロシアとウクライナの戦争が終息を迎えそうもない中、まだまだ小さいこどもたちが、この先、成長にどのような歪を生むのか、生活にどれだけの影響を受けるのか、毎日のニュースを見ながら、気が重い日々をお送りのことと思います。
特に、ウクライナ戦争については、核兵器を使うという最悪のシナリオだけは、避けて欲しい、それだけを願うものです。
ニュースで見聞きする程度の内容しかわかりませんが、ロシア側が、どんどん西側諸国寄りに動く隣接国の脅威から自国を守るために先制攻撃を仕掛けたことが発端のようです。一方、土足で家に踏み込まれたようなウクライナ側としては、家族を守るために武器を取らざるを得なかったとの言い分です。
お互い、ここまで、人、金、物と莫大な損害を被るとは思ってもみなかったのでしょう。
国家間のやり取りについてですから、その詳細が分かろうはずはありませんが、入り口の段階で、何か良策は、なかったのでしょうか。
人は誰もが、押し付けられると反発や逃避という行動に出るといわれています。押し付けけられた側がしっかりとしたポリシーをもっていると、なおさら無意識的に相手との距離を取って、自らを守る体制に入って、殻に閉じこもってしまいます。実は、そうなってしまうと、関係修復には、相当な時間と労力を要することになります。そうなる前に、双方の良好な関係が築かれ、双方の声を引き出しながら、第三国が、仲裁を果たすことができなかったのでしょうか。
よく、話し上手と言われている人が、相手にしっかりと伝えているつもりであるにもかかわらず、実は、相手に伝わっていないということを良く聞きますが、それは、一方的な伝達だけに留まっていることが原因であると言われます。立て板に水のように、よどみなくしゃべり続ける人は、本来、話し上手な人ではないのです。相手の話を引き出し、耳を傾け、一緒に考えていける人こそが、話し上手な人と言われます。皆が話し上手になれば、取り返しのつかない大きな問題に発展することには、ならないはずです。
相手の声が引き出せないなら、別の様々な手法を使って時間をかけて同じ土俵にあげて声を聴ける環境を整えることが必要です。小さなこどもだから、「教えないといけない」よりも、「どう伝えていくか?」を園では、主眼に置いています。「何をどうしたい?」そこから始まります。
何よりも聞き上手になること、思いを、声を引き出すことが、こどもたちの成長やご家庭の発展、地域や職場の組織強化につながるのではないかと思います。
7月の予定
8日(金) プール開き
15日(金) 誕生日会
26日(火) どろんこあそび(さくら組、もも組)
29日(金) どろんこあそび(すみれ組、きく組、ゆり組)