2022 10月 こどものくにだより 園長 北野暢隆
キャッチコピーは、「誰にでも負けたくないものがある」そんな思いから製作されたのが、今から、30年前に「TVチャンピオン」としてスタートしたテレビ番組です。
その番組に、当時、高校生ぐらいだったでしょうか、全国魚通選手権部門で準優勝され、その後、あれよあれよという間に様々なテレビに出演され、今、東京海洋大学の准教授としてご活躍されているのが、皆さんご存じの“さかなくん”でございます。
幼いころから魚に夢中だった半生をつづった自叙伝が「さかなくん」として今、上演されています。映画に取り上げられるぐらい、今、旬の人なのです。
テレビ番組では、毎日のように出演されているのは、みなさんご存じのことと思いますが、イギリスのテレビ番組でも、「世界の3本指に入る魚に詳しい人」として紹介されているほどです。
これまでもメジャーリーグ、将棋、俳優業などで、特異な力を発揮されている方がおられると、必ずと言っていいほどネットなどで、「発達障がい」というレッテルを貼りたがる人がいることは残念なことです。
きっと、並外れた活躍に対する“ねたみ”からなのでしょう。常に、他人と比較をして優越感に浸りたい方なのでしょうが、自己肯定感が低い方としか言いようがありません。
健常者と思われる方の優位性を思うなら、あらゆる可能性を追求し、誰よりもその能力を発揮して欲しいものです。
全盲のピアニスト、ダウン症の書道家、皆、最初から決められた人生を歩んできたわけではありません。周りの支援、本人の並々ならない努力を何よりも忘れてはならないことです。運とは、そうした努力をする人について回るものです。
彼らの才能をただただ、手をこまねいているだけでは、恥ずかしい限りです。おとなも、まだまだ、成長する、成功するチャンスがあります。特に、こどもたちにとっては、今が一番大切な時だということを忘れてはいけません。
毎日、子育てのご苦労の上に、いつ、子離れするのか、いつ、こどもたちの自主性を育んでいくのか、お悩みもあろうかと思いますが、10月の運動会で一段とこどもたちの大きく成長された姿をご覧いただけると思います。徐々に、引いたり押したりと、失敗を恐れず、様々なことにチャレンジする機会を設け興味を引き出して上げられればと思います。
「好きこそものの上手なれ」ということわざがあります。物事は嫌々やったのでは集中することができず、上達も遅いものです。一方、好きなことというのは、熱心に取り組むものであり、苦労を苦労とも思わず自然と努力を積み重ね、多くの情報を得て、経験を蓄積することができます。そして、その結果上達することになります。
どうかあらゆることへのチャレンジをお試しください。ただし、ゲームとスマホは、おすすめいたしません。
10月の予定
8日(土) 運動会