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2023年3月 園長だより

2023 3月 こどものくにだより  園長 北野暢隆
 今から10年ほど前、映画や書籍でヒットしたビリギャル、その後テレビでも放映され皆さんご記憶にあろうかと思います。
 「ビリギャル」とは、学年びりのギャルが、30代の偏差値を一年で40上げて慶応大学に現役合格した話です。
「もともと、能力があたからじゃないの?」「どこまでが、本当の話なの?」と懐疑的な意見も多かったようです。
人の能力は、自らが認識しているほど低レベルな水準ではありません。皆様の中にも、保育園時代に100数十匹のポケットモンスターを暗記されたご経験をお持ちの方もおられるのではないでしょうか。これは、30年ほど前にニュースになったことです。また、4歳児クラスが、発表会の劇遊びで落語の寿限無寿限無を披露されたのも、つい数年前のことです。
持っている能力の素晴らしさを認識すること、そもそもこの子には無理だと普段から刷り込むことの無いようにすることが、こどもたちを取り巻く私たち大人の役割ではないでしょうか。おとなの勝手な思いで、こどもだからできないと思わない、まして、こどもに負の暗示を掛けることのないようにしてあげて欲しいものです。
そもそも、こどもは別人格であることを前提に見守ってあげることが必要です。
話は戻りますが、ビリギャルご本人は、慶応大学に合格されておしまいというわけではなく、今、米国の有名大学大学院で教育学についてさらに研究されているとのことですが、「ビリギャル」本人が、伝えたかったもう一つ大事なことは、人との出会いです。
塾の先生との運命的なめぐり逢いです。
自分のことをできる人間だと自覚させてもらった、そうした明確な将来への道筋を認識させてもらったということは、残りの人生を価値あるものにする大きな転換期になったはずです。
人との出会いは、大人にとっても大事にしてかなければならないことです。こどもたちにとっては、ご両親との出会いが、何よりも重要なことです。
 毎日、午前と午後に園では、各クラス、2つの標語を唱和します。その一つは、門扉横にある石碑に刻み込まれている「大きい大きい親の恩、必ず返そう親の恩」です。
 これは、ただ親だから恩を返しなさいと言ってるわけではありません。
日々、こどもたちの人格を守っていただき、毎日を笑顔で暮らせる環境を整えていただき、常にこどもたちの手本となるよう努めていただいているご両親に対して敬意を払うことが大事ですよということなのです。

3月の予定
  6日(月) ゆり組 保護者会
  11日(土) 卒園式

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