2023 11月 こどものくにだより 園長 北野暢隆
今年も早いもので、あと2か月と迫ってまいりました。年長ゆり組の保育園生活もあと5か月となりました。
年末が近づくと、話題になるのが、今年のトップニュースです。3月に日本チームの大健闘によるWBC(野球の世界一決定戦)での優勝を果たしたときは、「今年は、これで決まり!」と誰もが思ったことでしょう。ところが、先月には、国内のニュースになりますが、将棋の藤井聡太棋士が初の八冠達成を成し遂げたことがメディアで大きく取り上げられ、これも候補に挙がってきました。
WBC優勝の立役者、大谷翔平選手と将棋界の貴公子、藤井聡太棋士、それぞれの何がすごいかは、ここで説明するのには、あまりにスペースが足りなさすぎるので割愛させていただきますが、他の先輩プロさえも虜にし、思わず引き込ませてしまうそれぞれの世界における完成度とさらに、その先へ進化しようとする姿勢ではないでしょうか。
「驚異の…!」 「次元が違う!」 「天才だ!」 「神の領域だ!」と、そんな形容詞が並ぶ二人ですが、その二人に共通するのが、結果を求めるのではなく、過程を大事にしている点です。
藤井棋士がよく言われるのが、「結果よりもその内容」と勝敗にこだわりがないところです。
一方、大谷翔平選手は、皆さんご存じのように、マンダラチャート、いわゆる目標達成シートなるものを高校生時代に作成し、しっかりとそのシナリオどおりに着実に前進してきた結果だと言われています。
一方、こどもたちの成長についても同じことが言えます。先月の運動会も12月の発表会も1年間の積み上げです。もっと言えば、両行事は、1歳児でご入園されてからの4年半の過程を踏まえ、園とご家庭がまさに車の両輪となり、こどもたちを支えてきた後の成果だと思います。
「リスク」や「けじめ」については、忘れてはならないことですが、こどもたち自身の自主性を尊重して、見守ってあげることが大事です。
こどもに自主性?と思われることがあるかもしれませんが、環境を整えてあげる、例えば、おとなが一緒になっておもしろおかしく取り組んでいくことによって、経験値が高まり、大きな自信につながっていきます。不安と停滞から、それを乗り切ろうとする意思へ、更に積極的な姿勢へと変化させていくことが、自身が、そして、周りにいる私たちが、成長を実感することになるのです。
少しでも成功が見られるなら大いに褒めてあげてください。例え失敗しても寛容に、むしろ、失敗があるからこそ、成功がある。それの繰り返しが、より大きな人間に成長させるのです。
11月の予定
10日(金) ゆり、きく遠足(万博公園)
15日(水) 内科検診