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2月園長だより

2025 2月 こどものくにだより  園長 北野暢隆
スマホは、「見せない、使わない、触らせない」
特に小さなこどもたちにとって、スマホは、弊害こそあれ、何一つ成長にとってプラスになることがないのです。
脳の中でも、人間の成長するうえで大きな役割を果たすと言われている前頭前野の発達が、「スマホを使うことによって、本来成長するはずのレベルの30%程度の成長に留まってしまう。」そんな研究発表が先日、NHKで放映されていました。
 昔の電話機と違い、必要な時だけ使う、という、そんな使い方ができないからです。ネットサーフィンと言われるように、インターネット回線を使い出すと、次から次へと、スマホを使い続けてしまうからです。
 自制がきかないことによる脳への悪影響に加えて、スマホ使用による弊害は、ご家庭内での会話が減ることです。
 保育園内で、こどもたちの会話を聞いているとよくわかりますが、保育園では、使わないような、独特の言葉や、おそらくご両親の会話から、覚えられたであろう言葉を耳にします。こどもたちが、年齢に合わせて、ご家庭内での会話から、学習されていることが、よくわかります。それは、表現や行動にも表れています。
穏やかな家庭環境の中で、「家庭教育」があっての「子育て」が成り立つのです。
決して、何かを強制するのではなく、自然の、通常の日常生活からこどもたち自身による学習が行われるのです。
 算数も国語も理科も音楽も美術的な感覚も、日常生活の中から一つ一つ学んでいくのです。タブレットなどには、様々な情報が、詰まっていますが、そこにあるのは、主に視覚からの情報だけです。
 しかし、人間には、視覚(見る)以外に、聴覚(聴く)、味覚(味わう)、嗅覚(嗅ぐ)、触覚(皮膚で感じる)という、5つの感覚、五感というものがあります。視覚以外の4感覚をフルに活用して体や脳に記憶させることが学習なのです。
学校へ行ってから学ぶ教科については、ある特定の専門的内容を教えられているのです。「これを覚えなさい。」と言われるほど、面白くないことは、大人になったわたしたちが一番よくわかっているはずです。
今、一番大事なことは、整えられた環境の中で、出来る限り、「本物」に触れ、体験をさせてあげることなのです。実体験をすること、そして、ご両親の暖かい会話が、五感から脳へ、その時に得た情報が刷り込まれていくのです。それこそが、教育の基本となるのです。

2月予定
 27日(木)避難訓練
 28日(金)ゆり組保護者会

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