2020 4月 こどものくにだより 園長 北野暢隆
注意しても聞かないので、頬をたたいたり、大きな声で叱る。いたずらしたので長時間正座させる。
友達を殴ったので同じように殴り痛みをわからせる。いうことを聞かないので夕ご飯を与えない。
叱って、部屋内や戸外で孤立させる。
これらは、本日から施行される、親の子への体罰を禁止する改正児童虐待防止法の指針の一部です。
どんな軽い体罰も禁止され、子どもに接するすべての第三者が対象となり、子どもたちを取り巻く環境が整備されつつあることに安堵しているところです。
子どもたちだけの小さな社会にも、各ご家庭にも、地域にも一定のルールがあります。しかし、それを理解させようと、大人の恣意的(勝手気ままなな)判断で子どもたちの自由な成長を抑制することは、いけないことです。
まして、今、保育園に通っているこどもに、大人の気持ちなどわかるはずがない、理解ができるはずがないのです。皆さんの中には、小さいときに十分理解できたと、思っておられる方がおられるかもしれませんが、少なくとも私は、小学校へ行ってからも、十分な理解ができなかったと自覚しています。
どうすれば、理解してもらえるようになるのか。それは一にも二にも、親子の信頼関係しかないのです。普段からの親子のコミュニ―ションやスキンシップをいかに図るか、それに尽きると言えます。
ご家庭での生活、園での生活をスムーズに行うために、十分な睡眠を進めたりやスマホ育児を注意させてもらうのは、そうした信頼関係を構築するための一番の近道だからです。
新年度が始まり、新たなお友達も増え、にぎやかになります。この園に来ていただく皆さんは、何かのご縁があってのことです。子育ては大変重要ですが、一人で育てていると勘違いされる「孤育て」で、自分自身を追い込まれることのないようにお願いいたします。
園では、23人の職員が、一人ひとりの子どもたちを支えています。子育てに奮闘されている仲間のお父さんやお母さんがいることをお忘れなく。
4月の予定
1日(水) 入園式