2021 1月 こどものくにだより 園長 北野暢隆
2019年のM-1グランプリで決勝に進出し、大ブレイクした「ぺコぱ」、2020年の流行語大賞においては、「時を戻そう」がノミネートされたことは、記憶に新しいと思います。
2020年は、コロナによって皆さんが、何らかの制限を強いられ、またネットでの誹謗中傷も目立つ中、「時を戻そう」や「相手を否定しない」ところが受け入れられたのではないでしょうか。
何よりも、相手を否定しないところが、万人に受けているようです。これまで、漫才と言えば、突っ込み側が、相手の言動にダメだしする、時には、相手をたたいたり、殴ったりして全否定をすることでお笑いをとってきた芸風の180度転換を図ったものと言えます。
昨年、コロナによって、私たちの生活は大きく舵を切らされることとなりました。毎日の仕事、予定していた旅行、家族や親戚や友人との交流、その他趣味など、皆さんの生活リズム全てに変容を求められたのではないかと思います。そして、みなさんには、こうしたことに多かれ少なかれ精神的な影響を及ぼしていることと思います。
仕事で疲れ切った顔のお母さんが帰宅。部屋には、こどもたちが散らかしたおもちゃが散乱。その中を歩くとバリバリとおもちゃを踏みつける音。これは、テレビコマーシャルの一場面です。
日々の大変な仕事の疲れの上に、いつ収束するともしれないコロナによる大きな不安があれば、子育てにも大きな影響が出てもおかしくはないと思います。
そんな中、冒頭の“ぺこぱ”のように、相手には、ひとまず、敬意を払って否定をしないところから、始められてはいかがでしょうか。
「時を戻そう」と言われても、過去には戻れません。われわれには、過去の反省をしながら、前進することしかないのです。
「全集中」と「全肯定」をうまく使い分けて、保育や子育てに活かせていきたいと思います。
1月の予定
7日(木) 新年のつどい
15日(金) カレー作り(ゆり組)
22日(金) 誕生会
29日(金) お店屋さん