2021 2月 こどものくにだより 園長 北野暢隆
36年ぶりの快挙です! ラグビー大学選手権の優勝旗が天理大学によって関西に持ち帰ることになりました。
天理大学が、優勝した一因は、各選手の日ごろの練習の積み重ねはもちろんのことですが、決勝で対戦した早稲田大学がいうには、その圧倒されるような大きな声に動揺したとのことです。
また、天理大学の選手自身もその大きな声を発することで自分自身の力とチームの団結力をさらに高める効果を作り上げた結果ではないかと思います。
一方、早稲田大学は、準優勝にはなりましたが、数年前までは、監督の指示に従順なチームだったそうです。3年前に就任した新監督が、これではいけないと、選手たち個々の「力」「欲」を引き出すために、選手の自主性に任せてチームの成長を見守ってきたということです。こうした取り組みにより、早稲田大学は、2年連続の決勝進出を果たしました。責任感や自主性、表現力を高めていきたいという監督の思いが通じた結果ではないかと思います。
一昨年、ラグビー世界選手権で活躍した日本代表も、指示待ちの集団であったのが、2014年からキャプテンに就任したリーチ マイケルは、考えるラグビーにシフトし、あの素晴らしい結果を見せてくれました。
また、本年から、大きく変わったといわれる大学入学共通テスト。単なるマークシート、記憶による学習から、自ら課題を整理し、考え、解決へと導けるような能力の有無を見極めるようなテストへの方向転換がなされようとしています。
皆さんが、ご家庭で子どもたちに、「あれをしなさい」、「これはしてはダメ」と何かと親が敷いたレールを歩かせようと思いがちですが、それは自由を奪うだけでなく、発想、創造性、表現力など、これからの社会人に求められる大事な点を全て摘み取ってしまうことになります。
自主性や自律性から生まれる達成感や満足感は何物にも代えがたい、財産になります。
自らを鼓舞して「心を燃やせ!」、そして、自主性、自立性を育て自信をつけさせた後には「胸を張って生きろ!」 この二つは、皆さんご存じの「鬼滅の刃」に登場する煉獄さんの名セリフです。
2月の予定
2日(火) 節分
19日(金) 誕生会