2023 8月 こどものくにだより 園長 北野暢隆
この季節、水難事故のニュースが、特に、目立つ時期になります。
先日も、小学生3人が川で遊んでいたところ、深みにはまり、お亡くなりになったという悲しいニュースを聞くことになりました。
わたしが小学生の頃ですから、60年ほど前のことです。その頃は、今のように学童保育もなく、友達同士で、ザリガニ釣り、缶蹴りや野球など好きなことをやっていた思い出があります。でも、学校からは、特に夏休み前には、川には、近づかないようにと毎年、注意をされたのを覚えています。海水浴でも、一度、私自身が経験したことですが、離岸流に巻き込まれたことがあります。これに係る事故も毎年あるように聞いていますが、この時は、岸には、もう戻れないのではと、本当に焦った記憶があります。
こうした水難事故に遭遇した時に対処できるようにするのが、学校へ行ってもあるプールの授業なのです。水が苦手、水泳が嫌だから見学しますという友達を何人も見てきましたが、これから先、様々なところで水との関わりが出てきます。その時に、慌てることのないように、水の怖さを知り、その上で、水に慣れ親しむことが必要なのです。「溺れる者はわらをもつかむ」ということわざがあります。そんな、いざというときに役に立たない物にすがることのないように、毎日の洗髪の時にでもシャンプーハットなどを使わずに、水への恐怖心を払いのけておいていただきたいものです。
水難事故と合わせて、いつまでもなくならないのが、「交通事故」です。これも悲しいニュースとして気持ちが沈みます。
約10年前に亀岡市で起こった集団登校へ突っ込んだ無免許、居眠り運転の自動車事故ですが、同様の事故は、それ以降も続いています。では、どうすればという声が聞こえますが、外へ出る限りは、その覚悟は必要だということです。覚悟がなければ、外出しないことです。完全自動化の車が出回ったとしても、バイクや自転車があり、命にかかわることがなくとも、大きな事故につながる可能性はあります。
交通弱者と言われる歩行者にも普段から注意を求められています。園外保育では、歩行中にどういった歩き方をして、どこに注意をしなければいけないのか、こどもたち自身にも常に伝えながら臨んでいます。ご家庭でも、少しずつ交通ルールを教えてあげていただきたいと思います。
歩行者最優先の道路交通法ですが、一旦、家族の誰かが、被害者になってしまえば、スムーズに動いていた歯車が狂いだすことになります。くれぐれもそのようなことがないようにお願いします。
8月の予定
12日(土)~16日(水) お盆休み
31日(木) 親子バス遠足(さくら、もも、すみれ組)