2024 7月 こどものくにだより 園長 北野暢隆
今年は、暑い夏になりそうです。「夏は、暑いもんや。」と、突っ込みが入りそうなところですが、7月から9月までの3か月予報では、平年を上回る酷暑になりそうです。
それに加えて、今月7月26日から、フランス、パリで行われるオリンピックがこの夏をさらに一層暑くしてくれそうです。前年あたりから、大学選手権や国内外の選手権では、一気に各競技のレベルが上がってくるのも、皆がオリンピックに照準を合わせているのだということがよくわかります。テレビのスポーツニュースでは、順調に仕上がっていることを表すような結果を出している多くの選手が報道されています。
先日も、しばしば耳にする選手の生い立ちなどを紹介する番組を目にしました。登場した選手は、さすがに誰もが持ちえない情熱と想像もできない努力が裏付けたものだと思いました。
中でも、競泳の池江璃花子選手のコーナーには、改めて感動するものがありました。16種目もの日本記録保持者であり、高校生からリオデジャネイロオリンピック出場、東京オリンピック出場、今夏のパリオリンピック代表選手として、活躍が期待されている選手です。
生まれ持った才能と言ってしまえば、それまでのお話ですが、何よりも、わたしたちの記憶に刻まれているのが、東京オリンピック開催の1年前に白血病にかかり戦線を離脱したこと。その後、奇跡の復活を遂げ、見事に東京オリンピックでその勇姿を見せてくれ、わたしたちに大きな元気と勇気を与え続けてくれたことは誰もが認めるところではないでしょうか。一昔前であれば、白血病は、不治の病、死の宣告と言っても過言ではないような病名です。抗がん剤治療により、脱毛、食欲不振、虚脱感などの副作用により、壮絶な闘病生活の末、18kg体重が減少すれば、日常生活への復帰すら危ぶまれる状態といえます。そんな状態から、不屈の精神力、驚異の復活を見せた池江璃花子という人間に興味を抱かない人はいないでしょう。
池江璃花子選手の幼少期には、忘れ物をして学校へ行っても、一切お母さんは届けることはしなかったそうです。また、靴箱に入れずに玄関に脱ぎ捨てられた靴は、外に放り投げられていたそうです。けじめと分別をつけて育てられ、加えて、明確な将来の目標をたてられていたということを聞けば、いま世界で活躍されている人たちのことを思い出されるのではないでしょうか。
いずれにおいても、成長の基盤となるのは、各ご家庭です。こどもたちがのびのびとしっかりとした目標に向かって成長されるように、環境を整えてあげていただきたいと思います。
パリオリンピックでは、どの選手にも大いに楽しんでいただきたいと思います。
7月の予定
9日(火) プール開き
23日(火) どろんこ遊び(もも・さくら組)ささい
26日(金) どろんこ遊び(ゆり・きく・すみれ組)