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2024年8月園長だより

2024 8月 こどものくにだより  園長 北野暢隆
 3年ほど前のことになりますが、幼馴染みで同級生であった二人が立て続けに亡くなりました。
 二人の共通点は、野球でした。草野球でもピッチャーとキャッチャーをする仲の良い二人でした。一人は、1970年の中学生最後の年だったと思いますが、セリーグ優勝が懸かった最後の試合に、憎き巨人に負けてしまい、それを聞くために持ち込んでいた小型ラジオを床にたたきつけたほどの大の阪神ファンでもありました。
小学生のころから、よく二人に誘われて、軟式野球やソフトボールをやりました。
人数が揃ったときは、河川敷のグラウンドを使ってやりましたが、揃わないときは、近くの公園や広場を使ったことを覚えています。
 冒頭の一人、ピッチャーをしていた友人は、子どもながら、めっぽう速い球を投げ、時には、カーブなどを投げてくるという、本当に嫌な奴でしたが、バットの振り方やボールの扱い方などをよく教えてくれた記憶があります。
近くの広場でやるときは、参加人数が少ないときですが、ホームベースと1,2塁という三角ベースでやったり、異年齢の子どもも加わればそれなりにルールを変えたりと、様々な工夫をして遊び、そこから、様々な社会性をはじめとした多くのことを学んだものです。
地域や地域社会が、消滅しつつあると言われて久しいものがありますが、これが、果たしてきた役割は人が成長するうえで非常に大きな影響をもたらしてくれていたと言えます。子どもたちの成長にとってこれらをカバーすることは、各ご家庭や、保育園などの施設に求められていることではないかと思います。
最近は、野球のにわかファンも増え、復活の兆しも見え始めてきたようですが、本物を間近で見たり、聞いたりすることに勝るものはありません。野球で言えば、球場に足を運び、選手が実際に練習するまさに一挙手一投足をつぶさに見聞きすることが、感動を呼び、バットの振り方やボールの投げ方のヒントを得たり、体を鍛えることばかりでなく体幹の重要性まで気が付くようになったりするかもしれません。
 それは、音楽の世界も同じです。ピアノと言えば、「STEINWAY&SONS」、バイオリンと言えば、「ストラディバリウス」といわれているのはみなさんご存じのとおりですが、いくら技術が進化し、高価な音響機材が揃っても、コンサート会場に行って生の音楽を聴かないとその楽器の素晴らしさは、聞き取れないと言われています。何よりも直に演奏できれば、一番その楽器の特性を知ることができるのは言うまでもありません。
 時を惜しまず、労を惜しまず、本物に触れさせてあげてください。

8月の予定
13日(火)~16日(金) お盆休み

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