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2021 3月 園長だより

2021 3月 こどものくにだより  園長 北野暢隆
 「悪い夢を見ているだけだ。あと少し、もうちょっと踏ん張れば何とかなる。普段の生活に戻る。明るい世の中に戻る。」と、誰もが思い続け、あれから、1年が経ちました。
ようやく、順次、コロナウィルスのワクチン接種が始まるというニュースを聞き、胸のつかえもおりてきたのではないでしょうか。また、皆様方の自粛生活のご協力のおかげで、感染者数も減少の兆しを見せ始めているところです。春に向け、こどもたちの進級進学に花を添えることになればと思います。
一方で、この間の自粛に対するつけは、大変、大きなものになります。中でも、子どもたちの生活習慣や精神的発育状況に影響が出るのではという心配が寄せられています。この一年、自粛により、部屋うちの生活を余儀なくさせられ、全国民がテレビゲームやユーチューブに一日の大半を占有され、その生活に慣れてきてしまっていることにです。
 なぜ、そこに問題があるのか?昨年末あたりから、「スマホ脳」という言葉が、目に入るようになりました。「スマホ脳」とは、一方的に送られてくる映像などの情報を処理し続けることによって、人間の脳は、その発達を止めてしまうという衝撃的な内容です。あの食べかけのリンゴで有名な、アップル社の創設者スティーブ・ジョブスやIT企業のトップの方々は、ことごとく、我が子には、スマホやタブレットを与えないといわれています。何故なら、我が子に「心の病」を患ってほしくないから、自信を失わせたくないから、IQを下げたくないから。開発者自身がそれを一番、わかっているからです。 テレビやビデオは、一定の時間で、終わりがありますが、テレビゲームやSNSは、きりがありません。それを途中で、中止できるほど、自律性のある人はいない、こどもならなおさらです。
園では、極力、子どもたちとは、双方向のやり取りで、こどもたちにとっては、期待感の多い生活環境づくりに努めています。
4年間ほど続いた太平洋戦争に比べたら、1年ほどの自粛は、まだ、ましだと昔の人に言われそうですが、この一年間に受けた代償が、取り返しがつかいことにならないか、今一度考える必要があります。
3月の予定
  3日(水)   ひなまつり
 13日(土)   卒園式
 31日(水)   休園(次年度準備のため)

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