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2021 8月 園長だより

2021 8月 こどものくにだより  園長 北野暢隆
 とうとう、先月23日から東京オリンピックが始まりました。
ニュースでは、散々、オリンピック開催に対して、反対意見ばかり聞かされていたところですが、開会式における関東地域の視聴率は軽く50%を超えていたようです。しかも、オリンピックが始まれば、どの競技でも、選手が力を出し切る姿、また、驚くような結果を見せてくれ、くじけそうになる毎日を送る私たちを奮起させてくれているのではないでしょうか。一昔前では、考えられなかった、外国選手と対等どころか、圧倒するような姿は、ややもすると昨今、何かと落ち込んでしまいそうになる私たち万人に勇気を与えてくれていることは間違いありません。
 先日も、男子72kg級で2連覇を果たした大野将平選手。掛ける技の鋭さと受けの強さの両方を兼ね備えている選手として、外国選手からは、「彼を倒すには、銃しかない。」と言われているらしいです。それ以上に、皆さんの注目を集めているのが、相手を敬うことの大切さを教えてくれていることだと思います。それは、柔道を始めてから、教え続けられてきたことだそうですが、「勝っておごるな」これは、いつ自分が負ける立場になるかもわからないからだと言われています。そして、「相手を思いやる気持ち」これを大事にすることで、より大きな人間としての存在を表せるということを教えられたといわれています。
 2刀流と人間性といえば、オリンピックに先駆けて、この春から、メジャーリーグで大活躍されている大谷翔平選手、みなさんご存じのとおり、ピッチャーとしてもバッターとしても、他を寄せ付けない強さから、それに加えて、先の大野選手と同様「自分には厳しく、相手には優しい」その姿が、野球の本場、アメリカでも「神様」のように衆目を集めていることは、ご承知のことと思います。
 もう一人、飛ぶ鳥を落とす勢いという言葉がぴったり当てはまる、史上初となる十代九段の藤井聡太さんも、受けと攻めの圧倒的強さで数々の記録を見せてくれています。その上に、にこやかな明るさ、優しい語り口、穏やかな佇まいが、その地位をさらに一層高めているのではないでしょうか。その根底には、年齢に関係なく、ぞんざいな言葉を使うことなく、棋士同士、お互いに敬意を払うという教えがあってのことだといわれています。
 人間というものはこうありたいものです。私たち一人一人が、彼らを見習い、子どもたちにもそんな人間性を身につけてあげたいと思います。若い人達に毎日教えられています。

8月の予定 
  9日(月) 振替休日
 11日(水) 平日
 12日(木)~16日(月) お盆休み
 30日(月) 親子バス遠足(さくら、もも、すみれ組)

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