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2021 9月 園長だより

2021 9月 こどものくにだより  園長 北野暢隆
 開催前は、非常に反対意見の多かったオリンピックにパラリンピック
 全日程、間もなく終わろうとしていますが、皆さんのご感想はいかがでしょうか。
 メダルの数で言うと、過去最高のメダル獲得と言われたリオデジャネイロ大会のおよそ1.5倍の58個という結果になりましたが、緊急事態宣言の中、テレビの前でそのメダルの数だけだは言い表せないドラマの数々に釘づけにされたのではないでしょうか。
 いつものように、普段通りに力を発揮し、メダルを獲得した人。火事場のバカ力ではありませんが、本番で自己記録を塗り替えた選手、また、その上で、メダリストになった人。確実視されていた選手が、メダル獲得に至らなかったこともいつものようにありした。
 しかし、何といっても12歳の若さ、というより、まだまだ小さな子供がメダリストになったことに私は、驚かされました。もちろん、オリンピックという大舞台ですから、緊張は、われわれの想像をはるかに超えるものであるはずです。その中、監督やコーチの存在感もなく、本当に楽しんで競技をする姿が印象として強く残りました。一方で「ミスをしてはダメ」、「これをしなければいけない。」という固定観念の中で、日々練習に空け暮れている競技があるという点です。
 本来、スポーツとは、ベストを尽くせして達成感を味わうことであるはずが、やはり、まだまだ選手を委縮させていることが、伸びる力を抑えてしまっていることが多いという声が、今大会後も声が出ていました。
 つい、経験豊富な監督、コーチが、でしゃばり、選手を委縮させてしまっていることは、これまでもよく議論されていきましたが、オリンピック競技においても、まだ根深く残っていると言われています。
 各種競技で、上位入賞を果たされたり、メダルを獲得されたりということは、未来のオリンピック選手を目指す子どもばかりでなく、多くの人たちの大きな励みになったはずです。
 この結果だけに目を取られることなく、こどもたちを取り巻く環境を整えることは、大人の責任でもあります。これはスポーツだけにいえることではありません。子どもたちの成長にかかわるすべてにかかわることです。
 12歳のメダリストは、ワクワク感の中、日々の練習の楽しさ、達成感を味わいながら、自らの能力を引き延ばして、結果につなげてきました。それは、上から抑えつけて進めるよりも、はるかに効果があることなのです。
 
9月の予定 
  17日(金) お月見会
  24日(金) お誕生日会

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