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2022 3月 園長だより

2022 3月 こどものくにだより  園長 北野暢隆
 「月9」という言葉が定着して長らく経ちます。月9とは、あるテレビ局の月曜日夜9時に放映される看板番組のことです。今、私もこれに乗せられて毎週「ミステリと言う勿れ」を楽しみにしています。ちなみに、この表題の読み方は、「みすてりというなかれ」、「不思議なことではないよ、眼前に事実はある。」という意味です。概要は、主人公の菅田将暉が名探偵コナンかシャーロックホームズよろしく、次々と難事件を解決していく話です。
 最近は、虐待をテーマにした番組をよく目に付する気がしますが、先日のこの番組でも、まさにこの内容そのものが題材にされていました。内容は、あまりの虐待に、まだ小さな子が親の殺人を他人に依頼するという、おどろおどろしいもので、しかし、結果は、依頼した子どもたちは、罪悪感に悩み、苦しみ、最後は、反省し、中には命を絶つということにまで至ります。
 現実社会では、虐待が判明して、施設に引き取られる事態になった場合、子は親との別れに大きな抵抗を示すといわれています。子どもにとっての居場所は、家庭、地域、今は、保育園の3か所しかないといわれていますが、その中でも、家庭の存在が大きなウエイトを占めているのです。地域が崩壊した現在ではなおさらです。今や、コロナ禍の中、家庭と保育園は、大きな存在です。
 以前にも、お伝えいたしましたが、子どもとの関係は、一生続きますが、一緒にいられる時間は、試算では、9年間程度と言われています。その内、就学前までに3分の一、小学校卒業までに半分以上が終わってしまうと言われています。
直接、愛情を伝えられる時間は、皆さんが、今、思われている以上に短いと思われませんか。この短い時間の中で、良好な親子関係を築き、なおかつ維持していかなければならないのです。
 そもそも、子どもが生まれてきたときは、誰もが歓喜に包まれていたはず。それが、「這えば立て、立てば歩めの親心」とはよく言ったものですが、親心は、だんだんと欲が出てきて、より高い理想を追い求めることになります。その一方で、子は、チャレンジ精神旺盛で、ある時は、わがままにもなり、ある日、自我にも目覚め、バトルが始まってしまうということになるのでしょうか。
 おとなも子どもも、脳の機能は、楽しい環境の中で、最高の働きをします。それぞれが、子どもたちのために、良い環境づくりを大事に考える必要があります。

3月の予定 
  12日(土) 卒園式
  18日(金) ゆり組遠足(市立科学館)
  31日(金) 休園日

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