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2022 4月 園長だより

2022 4月 こどものくにだより  園長 北野暢隆
 みなさん、子どもさんのご入園並びにご進級、おめでとうございます。
 4月からしばらくは、いつも一緒のお母さんが突然姿を消し、悲劇のヒロインよろしく、子どもたちの泣き声が大合唱のようになる毎日が続きます。
 でも、心配はいりません。しばらくすれば、こどもたちは、現状に慣れてまいります。
 子どもたちにとって、慣れないのが「食」です。「地域」が健在だった一昔前とは違い、今は、保育園がデビューの場となっています。子育ての情報も、何かと入りづらい状況だと思いますが、子どもたちの食生活が、ある日を境に、大きく変えられたしまします。
液状のものから、固形物に変わったり、得体の知れない「白い液状飲料」(牛乳のこと)を毎日、飲まされたり、今まで、体験したことのないニンジン、ピーマンやきゅーりなどを食するはめになり、もはや悲劇のヒロインどころの話ではなく、地獄の日々を送る体験を味わうことになるわけです。
 園では、「食育」を行いますが、あくまで、子どもたちの「食」の責任は、保護者のお父さん、お母さんにあることを忘れないでいただきたいと思います。
 「動く」、「食べる」、「寝る」、この各項目は、人が成長するための必須要素であり、この循環を基本に園では保育をすすめてまいります。
いずれの要素も満たされないと適正な循環に至らず順調な成長に結びつかないことをご認識ください。また、いずれかの項目に異常がみられると、心身のどこかに問題ありとサインを出していることも忘れずにお願いします。バランスの良い食事摂取をはじめとする前述の循環は、今、世間を騒がせているコロナウィルスをはじめとする様々な感染症や風邪の予防にもつながり、将来、健康な状態で高齢を迎えたいと思う健康寿命にもつながる大事なことです。
 そして、同様に大事なことが、咀嚼です。食べ物を口の中で嚙み砕く行為です。噛み砕くことで、消化も助け、何よりも脳の成長、発達にも良い影響があるといわれています。
 楽しく食べることは大事なことですが、一定のマナーも大事なことです。お箸の持ち方や食べるときの行儀も大事です。まっすぐ席に座らずに食べていると、消化にも良くないことはもちろんのこと、同席者にも迷惑をかけてしまします。口に箸をくわえたままの歩行により、つまずき、死亡事故に至るという事例もあり、食事中は特に注意しているところです。
 成長には欠かせない、奥が深い「食」ですが、出来る限り園とご家庭の食生活が相違ないものにしていただくことで、子どもたちにとって、より楽しい、快適な園生活を送っていただくことになります。

4月の予定 
  1日(金) 入園式
  15日(金) ゆり組遠足(大阪市立科学館)

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