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2023年4月 園長だより

2023 4月 こどものくにだより  園長 北野暢隆
 みなさん、子どもさんのご入園並びにご進級、おめでとうございます。
 さて、昨年、10月に令和3年度におけるこどものいじめ件数が文部科学省から発表されました。過去最高の61万件に上る件数となったようです。こどもの範疇は、全国の小学校1年生から高校3年生までの間で、地域の教育委員会から報告された件数を積み上げた数値ということです。ただし、これには、少し問題があり、明らかにいじめ問題に対応していない学校があり、実質はこの件数をさらに上回ると言われています。
 それでも、この件数の多さには、毎年驚かされますが、もっと驚くのが、総件数の半分、30万件が小学校1年生から3年生までで起こっているという事実です。小学校へ入学された途端、小学校1年生で全国で10万件のいじめが発生しているということです。
 学校へ進まれると、何を学ばれるかというと、お勉強と人間関係です。この二点に合わせて園では、保育を進めています。冒頭のいじめ問題は、人間関係にあたる部分ですが、これが原因で、20万人以上のこどもが不登校になっているのは、実に悲しい現実です。
 園では、個性を大事にしながらも、「自分の気持ちを表現できる人」「相手に意思を伝えられる人」をこどもたちの目指す将来像として保育に取り込んでいます。
自ら考え、表現に結びつける幼児クラスの発表会で行う”劇遊び“は、多くの言葉を覚え、それを自分の言葉として、相手に意思を伝える、そうした訓練の積み重ねの集大成であると考えています。
とはいうものの、そうは簡単には参りません。やはり、各ご家庭が日々、取り組まれていることが、非常に大きなウェートを占めています。それは、毎日の保育を通して感じることです。
昨年春に入園された1歳児さんも、日々、驚くようなスピードで、語彙数を増やされています。その内容は、日常、ご夫婦で話されている言葉を聞かれているものだということがよくわかります。また、ご両親の行動を観察されているのでしょう、ミニチュアの生活用品の使い方をしっかりと理解し、ままごと遊びに表れている姿に驚いてしまします。こうした各ご家庭での言動が、大事だとご入園の際にはいつも申し上げておりますが、こどもたちが、それを容易に受け入れる環境が整っているからこそのことだと常々思っています。
 こども400回、おとな15回。これは、平均とされている1日の笑顔の数値ということです。ご家族がご一緒の時は、こどもに合わせて、笑顔であること、スマホからは離れ、楽しいお話をすることが、こどもたちの学習効果の向上につながることに間違いはないと思います。

4月の予定 
  3日(月) 入園式

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